** 本 の にっき **

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タイトル、サクシャ、シュッパンシャ、を忘れずに・・・

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 コノハナサクヤヒメの国で。
#2123 書き込み者名 瑠雨乃 [2005/04/15 15:05]
桜の季節は余り本を読まない、のですが。桜を眺めていて思い出したのが、少し前に読んだこの本。

「古事記の宇宙論(コスモロジー)」 北沢方邦 平凡社新書

「古事記」とはファンタジーでも歴史書でもなく、宇宙論なのだ――、という視点に立ち、
「古事記」の世界を日本の風土、気象から読み解いていく。
筆者によれば日本の四季をめでる年中行事も(次第に中国由来のものと混ざり合っていったとはいえ)、古事記の神々と密接な関係にあるという。
貝の女神にまつわる桃の節句、アマテラスの衣を織るタナバタツメの祭り、ツクヨミを祀る中秋の名月……。豊葦原の四季の移ろいの中に、神々は今もなお息づいている。

天体と神々とを対応させて読んでいるのもおもしろい。一例を挙げれば、蠍座はヤマタノヲロチ、オリオン座の三ツ星はスサノヲの剣から生まれたカラスキ三女神を指すとのこと(理由は本書で!)。

さて、桜の季節に本書を思い出したというのは。
桜の女神コノハナサクヤヒメとは火山の女神でもあり、桜吹雪とは吹き散らす白いヲロチの鱗に他ならない――という記述があったからである。
天つ神ニニギの子を宿しながら、ニニギに「私の子である筈がない」との疑いを持たれ、
疑惑を晴らすため自ら火を放った産屋の中で無事三柱の神を産み終えたコノハナサクヤヒメ。
激しくも誇り高い、豊葦原の聖母は春が来るたびうつくしく甦る。


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