** 本 の にっき **

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 天才とキチガイは紙一重とは言うけれど
#2147 書き込み者名 フランコ将軍 HomePage [2005/06/26 22:11]
「江戸三○○藩 バカ殿と名君  −うちの殿さまは偉かった?−」 八幡和郎 光文社新書

47都道府県ごとに、各藩の殿様の目立った業績や呆れた醜態などを紹介しています。
そして、世間的に名君といわれた人、例えば保科正之なぞは、「権力を背景にカネをバラまいて人徳と思わせただけ」と切り捨て、贅沢三昧で薩摩藩の財政を破綻寸前に追いやった島津重豪は、「斉彬や久光も、西郷や大久保も、重豪がいなければ決して主役として世に出ることはなかった」と評価しています。
殿様といっても、戦国時代と天下泰平の世では、求められる素質が余りにも違います。
例えば、米将軍吉宗については、「現金による消費経済が定着したのに、米を中心とした経済構造を変えようとしなかった、中途半端な改革」とバッサリ。
一方、以前紹介した「幕臣たちの誤算」でボロクソにこき下ろされた慶喜については、「官軍と戦おうとする家臣たちを見殺しにして一人で逃げ去ったというけど、それは慶喜がなぜ大政奉還したかという思惑を考えず、勝手に戦に走った松平容保や彰義隊が悪いのであって、慶喜がそんな奴らと付き合ってられないと逃げ出したのは当然のこと」
そういう意味でいえば、後世を生きる我々にとっても、とあるどっかの殿様を評価する基準は、時代と共に変わってくるものなのかもしれません。


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