タイトル、サクシャ、シュッパンシャ、を忘れずに・・・
| #2163 書き込み者名 フランコ将軍 HomePage [2005/08/22 00:06] |
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「スコットランドの黒い王様」 ジャイルズ・フォーデン 武田将明・訳 新潮社
若きスコットランド人医師ニコラス・ギャリガンが、赴任先のウガンダでクーデターに遭遇し、権力を掌握したイディ・アミン・ダダ・オウメ大統領の主治医となり、スコットランド最後の王を自称するアミン大統領に魅かれてしまう。 そして権力維持のために手段を選ばぬアミンと、思い通りにならぬアミンを放逐しようとするイギリス政府、さらにはイスラエルまでからみ、身近な人々を次々と失ったギャリガンは、アミンが引き起こしたタンザニアとの戦争に巻き込まれていく・・・・ という、創作にしてはあまりにも出来すぎたというか、臨場感ありすぎる作品です。 若き日のアミンはボクシングのアフリカヘビー級チャンピオンだったことがあり、モハメド・アリがザイール(現在のコンゴ民主共和国)にてジョージ・フォアマンとの伝説の名勝負に勝つと、わしと戦えとアリに挑戦状を叩きつけ、上記のタンザニアとの戦争が不利になると、タンザニアの大統領に「男ならボクシングで決着をつけろ」と言い放ち、するとあのアントニオ猪木が「代わりに俺が戦ってやる」と名乗りを挙げ、レフェリーがアリ・・・・というところまで決まったものの、戦争に敗れたアミンはクーデターで失脚し、亡命先のサウジアラビアで寂しく一生を終えます。 アミンといえば、人肉を食ったという伝説で知られており、彼が権力を握っていた約8年の間に、30万人以上の国民が反逆者として血祭りに挙げられたと伝えられます。 でも小説の中で、イギリス当局のエージェントから「大統領は気が狂ってるから精神安定剤を飲ませろ」と命じられたギャリガンが断固拒否するシーンがありましたが、読んでいると不思議なことに、独裁者に感情移入している主人公にこちらも感情移入してしまい、何が正義だかわけわかんなくなってきます。 極悪非道で歴史に名を残した人物ほど、実は人をひきつける何かを持っているってことなのかもね。 (だからこそ大統領になれたというべきか?) ちなみに、アミンがタンザニアとの戦争をボクシングで片付けようとした話は、27年も前にラジオで聞いたのを、なぜかまだ昨日のことのように覚えています。 もちろんこの小説には、猪木の話は出ていません。(爆) |
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